この海岸には物語がある
父母ヶ浜の物語
香川県三豊市にある父母ヶ浜(ちちぶがはま)。
ここは、ある一枚の写真をきっかけに国内外から
たくさんの人が訪れるようになった海岸です。
各地から訪れる人々を海辺で見守り、
撮影をお手伝いしたり、
父母ヶ浜についてお話ししたりする地域の人達 。
実は彼らこそが、この父母ヶ浜の美しい海岸を
守ってきた「ちちぶの会」の人達なのです。
この海岸の物語のはじまりは、
海岸の埋立構想。
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物語は、1994年までさかのぼります。
かつての父母ヶ浜は、地形的にも珍しい
遠浅の地元の子どもたちの格好の遊び場でした。
四季折々の海の表情や沈む夕日の美しさを
目にしながらの通勤や通学。
大人も子供も、日常の風景として
この海岸を愛していました。
しかし、その地形上、瀬戸内海中のごみが流れ着くため海岸はゴミがいっぱい。
そんなある日浮上したのが、工場誘致を視野に入れた大規模な海岸の埋め立て構想でした。
- 1994年頃の父母ヶ浜
- 瀬戸内海の中心に位置するためゴミがたくさん流れ着く。
なぜこんなにも美しい海岸を埋め立てるのか ―
そう感じた地域の人たち が “ささやかな抵抗”として始めたのが 海岸清掃。
悲しみや疑問、怒りすら感じながらも、自分たちのやり方で父母ヶ浜を守る、と誓った地域の人達。
地元の漁師をはじめとする地域の様々な職業の人たち。
この美しい海岸を守りたい
晴れの日も、雨の日も、雪の日もゴミを拾い、
その強い想いが多くの人に伝わり、
時代的な背景も加わって、
埋め立ての計画は中止されることに。
そして、現在の父母ヶ浜があります。
この美しい海岸を
未来へ
海岸埋立の構想が立ち消えになっても、彼らは清掃の手を止めませんでした。
なぜなら、自分たちの手によって故郷がきれいになるのが嬉しかったから。
この美しい自然を、未来の子どもたちへ残したかったから。
25年以上経った今もなお、彼ら「ちちぶの会」の海岸清掃は続いています。
拾ったのは、ゴミではなく『希望』でした
当初、7名ではじめた海岸清掃。
25年以上の時を経て今では参加者は200名を超え、愛する父母ヶ浜の清掃を続けています。
彼らが拾い集めたのは、ゴミだけではなく、
地域の1人1人の想いと希望でした。
- ちちぶの会の2代目会長 鴨田さん
- ちちぶの会の旧役員(左から塩田さん、鴨田さん、菅さん)
-
海岸に流れ着くゴミは、様々。
近年問題になっているプラスチックゴミが多く、
ごみを拾うたびに、
世界中一人一人のゴミへの意識が
今後の地球を作ると意識させられます。
父母ヶ浜を変えたのは、
たった一枚の写真
そこに映っていたのは、
砂浜の上に現れる潮だまり(水たまり)に、まるで鏡の様に空が映し出された風景。
昔から変わらない光景 でありながらも、それは 今まで誰も気が付かなかった
もうひとつの父母ヶ浜の姿でした 。
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「空が海に映る」その光景は、一方を海・三方を山に囲まれた遠浅の海岸と、
夕暮れに風が止まる瀬戸内海特有の現象「瀬戸の夕凪」による光景でした。
この写真をきっかけに父母ヶ浜の存在は世界中に広がり、
今ではこの美しい景色に出合うため、
国内外から多くの人たちが 訪れるようになりました 。 -
父母ヶ浜を守るため、清掃に立ち上がった地域の人たち 、
その美しい父母ヶ浜の魅力を発信し続けた人達 、
観光客と地域の人たちを繋ぐべく奮闘した地元の事業者たち。
彼らが誰ひとり欠けても、
今のこの父母ヶ浜は生まれなかったでしょう。
忘れないでほしい。美しい自然が当たり前ではないこと 。
その想いで、私たちは今日も力を合わせて
父母ヶ浜を守っていきます 。
父母ヶ浜は、地域の人々の強い想いと
その想いに動かされた
人々の力によって
大切に守られてきた海岸なのです 。
私達は、この 海岸を
「 地域の人 」と「 ここを訪れる人 」の両者で 、
共に守り、共に創る場所に
していきたいと願っています 。
協力金について
この海岸の環境保全、維持管理のため
父母ヶ浜協力金にご協力下さい。
美しい父母ヶ浜をみんなで守ろう。
父母ヶ浜協力金とは?
地域が愛して守り続けきたこの美しい父母ヶ浜の
自然環境を将来にわたって保全するとともに、
来訪者が安全で安心に来訪・滞在ができる環境を提供するための協力金です。
使い道
●海岸清掃活動にかかる経費
●環境保全、清掃活動等に関する広報活動に係る経費
●施設・駐車場の維持管理経費および補修費
●来訪者の安心安全のための施設整備・交通整理活動にかかる経費
●環境学習に関する調査費用および諸活動にかかる経費
●来訪者の普遍的価値を損なわないマナーや利用ルールの啓発にかかる経費
●協力金の収納にかかる経費及び事務局経費
●その他父母ヶ浜の環境保全・維持管理・安全対策に係る経費
父母ヶ浜協力金にご協力をお願いいたします。
寄付金の種類
種類および納入方法
観光客の方向け | 個人・団体向け | |
---|---|---|
種類 | 都度寄付 | 年会費 |
内容 |
1回きりの寄付 継続ではなく、寄付したい時に 、 その都度寄付ができます。 |
個人の方や法人・企業様など、年度更新で 継続して寄付ができます 。 1年ごとの自動更新 |
支援金額 |
父母ヶ浜応援サポーター 支援金額(500円~) 自由入力 ※500円以上で自由に入力できます 。 |
父母ヶ浜応援サポーター年会費 ①個人 10,000円/年 ②法人 1口30,000円/年 ※1年毎に自動更新 |
支払方法 |
① クレジットカード決済 ② 銀行振込 |
個人:① クレジットカード決済 ② 銀行振込 法人:銀行振込 |
備考 |
個人の場合寄付後、メールにて父母ヶ浜応援サポーター領収証が発行されます 。 法人・企業の場合10万円以上ご寄付の場合公式サイトにて、企業ロゴを応援サポーター企業としてご紹介。 |
個人の場合メールにて毎年父母ヶ浜応援サポーター領収証が発行されます 。 法人・企業の場合公式サイトにて、企業ロゴを応援サポーター企業としてご紹介 。 |
〈ちちぶの会 〉 海岸の清掃活動
「ちちぶの会 」は美しい父母ヶ浜を守るために
1996年に設立されました 。
当初7名から始まったメンバーが現在では200名を超え、
浜の美しい自然環境を維持するために
清掃活動を行っています 。
参加は自由ですのでお気軽にお越しください。
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ちちぶの会
メンバー紹介故河田速雄さん(享年 85 歳)
父母ヶ浜をこよなく愛し、
毎日当たり前のように海岸に立ちゴミを拾う。
その姿は、今でも多くの人の心に深く刻まれています。
陽が熱く照る夏も、寒風が吹きつける冬も、
海岸で多くの時間を過ごしていた河田さんは、
「観光客と話をするのが何よりの楽しみなんや」と
いつも照れくさそうに笑っていました。
(一社)三豊市観光交流局
香川県三豊市詫間町松崎1642-2TEL | 0875-56-5880 |
---|---|
FAX | FAX.0875-83-7011 |
Mail.info@mitoyo.org |
協賛企業様一覧
わたしたちは父母ヶ浜を応援しています。
- 株式会社ORCホールディングス
- 株式会社TKG Rico
- ナベプロセス株式会社
- 仁尾興産株式会社
- 株式会社菅組
- 株式会社 五星
- 株式会社 フードテック
- 株式会社 本気モード
- 株式会社サヌキフーズ
- 株式会社 トヨタレンタリース東四国
- 医療法人明世社 白井病院
- 大西石材工業株式会社
- 亀の井ホテル観音寺
- 瀬戸内ビレッジ株式会社
- 株式会社曽根土木建設
- 株式会社田井青果
- 株式会社瀬戸製作所
- 香川県農業協同組合仁尾町支店
- 株式会社 味のちぬや
- 株式会社ゼファロス
- 西日本放送サービス株式会社
- しのまる歯科医院 ゆかり矯正・こども歯科
- 株式会社ナイスタウン
- 瀬戸内ワークス株式会社
- 株式会社あまる
- 株式会社マルモ印刷
- 浪越歯科医院
- 高松帝酸株式会社