父母ヶ浜フォトコンテスト2021入賞作品
【プリント部門】
最優秀賞
- 眞鍋勝一(三豊市)「旅立」
[テーマ]C 壮大な夕日 - 【審査委員長からの講評】
いつもなら夕凪で波穏やかな浜がめずらしく波立つおどろおどろしい天候の中、鳥達(ウミネコ)が一斉に飛び立った。
雲間から差し込む光芒とこれほど多くのウミネコの飛翔がマッチングする瞬間は一年に何回もあることではないだろう。
軌跡の瞬間を絵画のように表現した技術が素晴らしい。
優秀賞
- 眞鍋勝一(三豊市)「絶景ビーチ」
[テーマ]A 自然の恵み - 【審査委員長からの講評】
図らずも最優秀賞と同じ作者の作品だが、最優秀賞とは対極の底抜けに明るいトロピカルムード炸裂の作品である。
伊吹島がなければ沖縄の海と見間違うほどの透明度の高い海と青い空。
一人も人がいないことも幸いしたと思う。
- 上杉孝徹(観音寺市)「夏の記憶」
[テーマ]B 海と空を繋ぐリフレクション - 【審査委員長からの講評】
天空の鏡の写真はオレンジや赤く焼けたものの人気が高いが、青い空とたっぷりの雲との組み合わせも絶好のチャンスとなることが多い。
静まり返った水鏡はまるで舞台のように親子のひと夏の思い出を微笑ましく彩る。
- 真鍋学(丸亀市)「瀬戸を照らす」
[テーマ]C 壮大な夕日 - 【審査委員長からの講評】
燧灘の水深はおおむね20m程で非常に浅い海である。
島の重なりと遠くの貨物船、沈みゆく夕陽で画面全体がオレンジ色に輝く壮大な情景によって、海の深さすら感じることができる。
今まで当エリアではあまり見なかった新しいアングルだと思う。 - 大矢根 島武(木田郡)「父母ヶ浜輝く上げ潮」
[テーマ]C 壮大な夕日 - 【審査委員長からの講評】
沈みゆく夕陽が日没間際まで浜に光を届けた瞬間。
満ちてきた潮が少女の足元まで迫ってきた。
夕陽の玉が少女を導くドラマチックな作品である。
- 須田隆司(高松市)「帰巣の夕刻」
[テーマ]C 壮大な夕日 - 【審査委員長からの講評】
父母ヶ浜の夕陽は時に深紅やオレンジ色だけでなく黄金色に輝くこともある。
まさに金色の夕陽が複数の潮だまりに反射したことでまるで帰路につく鳥達(ウミネコ)を優しく導いているようにさえ見える一瞬のドラマである。
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- 長谷 由美(愛媛県)「帰路」
[テーマ]A 自然の恵み - 【審査委員長からの講評】
夕陽でオレンジ色に輝く潮だまりの中の二人を、光とシルエットのシンプルな構図で表現されている。
- 長谷 由美(愛媛県)「帰路」
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- 宇佐見梓(愛知県)「プロポーズ大作戦」
[テーマ]C 壮大な夕日 - 【審査委員長からの講評】
GoPro撮影の為か、他の作品より画質的に不利になる点を、GoProでしか撮れない大胆な構図でカバー。
巨人に踏みつぶされそうな浜の生物からの視点が非常に面白い。
- 宇佐見梓(愛知県)「プロポーズ大作戦」
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- 篠永 ひとみ(愛媛県)「海に還る(人魚姫より)」
[テーマ]B 海と空を繋ぐリフレクション - 【審査委員長からの講評】
あえて少女の腰から上を入れないことで、魔法で人間になった人魚姫が海へ帰るシーンを連想することが出来るメルヘンチックな作品。
- 篠永 ひとみ(愛媛県)「海に還る(人魚姫より)」
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- 齋藤 杏奈 (京都府) 「邂逅」
[テーマ]A 自然の恵み - 【審査委員長からの講評】
伊吹島を思い切って最上部に、波で生まれた泡模様を前面にしっかり配置。
全体的に淡い桜色のトーンで春霞のような優しい作品に仕上がっている。
- 齋藤 杏奈 (京都府) 「邂逅」
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- 黒木 由美子(神奈川県)「おいりの刻(とき)」
[テーマ]B 海と空を繋ぐリフレクション - 【審査委員長からの講評】
入相の刻(夕陽が沈む頃)をここまで白く表現されたことで今までにない新しい父母ヶ浜の情景を気付かされた。
水鏡にそっと置かれた傘が翼を広げた白鷺のようにも見える。
- 黒木 由美子(神奈川県)「おいりの刻(とき)」