三豊市フォトコンテスト2022入賞作品
【プリント部門】
最優秀賞
- 長谷 由美(愛媛県松山市)「爽春」
- 【特別審査員からの講評】
紫雲出山の代表的な風景だが、背景の島影と満開の桜を構図に入れた構成が見事で、とても評価できる作品です。特に朝の光のとらえ方が絶妙で、強く光を感じるのではなく、何気ない光が入っていることが、被写体の微妙な立体感を上手く表現し、朝の雰囲気を鮮明に伝えてくれる素晴らしい作品です。
指摘するところがない、完成された作品です。
[特別審査員:辰野 清]
優秀賞
- 大坪 邦仁(香川県綾歌郡)「夜桜花火」
- 【特別審査員からの講評】
花火の写真が珍しかったことから目を引いたこともありますが、絵柄から見ても計算しつくされた綺麗な構図の作品です。橋のイルミネーションが良いアクセントになり、背景に桜も入っていることで、華やかな一面と夜の落ち着いた雰囲気が同居するバランスの良さも魅力の一つです。夜空に打ちあがった花火の散り方のバランスや配置など、それらを含めてとてもよく撮られた夜の作品だと思います。
[特別審査員:辰野 清] - 芝﨑 静雄 (愛媛県松山市)「惜春」
- 【特別審査員からの講評】
春を終える公園のワンシーンを表現した写真ですが、この写真の面白さは鯉を手前に入れたところです。人は散り桜を見ると寂しく儚い気持ちになりますが、鯉も人と同じような気持ちになり水の中からその情景を眺めているように思わせる、そんな作品の物語性がよく表現できています。身近な風景をこのように細かな部分を見ることで、よりそういったところが表現できたのだと思います。また背景に鯉のぼりを構図に入れたことにより季節の移り変わり、春が終わり初夏が来るという季節感も感じられ、とても幅のある作品になっています。
[特別審査員:辰野 清]
市長特別賞
- 高橋 弘(香川県丸亀市)「大空へ」
- 【特別審査員からの講評】
父母ヶ浜では珍しい虹の写真なのが目を引きました。朝の虹の光の当たり方が絶妙で、鳥がポツンといるその偶然性も素晴らしいです。虹だけでも珍しいですがそこに生き物が入るあたりが作品らしく、趣向が今までの父母ヶ浜にない作風なので印象に残りました。
[特別審査員:辰野 清]
観光特別賞
- 田京 未菜(愛知県春日井市)「雨じゃないのに」
- 【特別審査員からの講評】
父母ヶ浜の人気のインスタ映えするような作品は多数応募されていましたが、その中でもピカイチの上手さがあると思います。逆光で撮影されたシルエットがすごく目立つことと、そのシルエットの形をすごく大事にしつつ、上手いタイミングでシャッターを切っています。2人組が似たようなポーズをしているのですが、絶妙な角度の違いなどがデザイン的にも面白い作品です。そのようなところがすごく評価できます。光と影を上手く表現した作品です。
[特別審査員:辰野 清]
入選
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- 山竹 俊夫 (香川県丸亀市)「雨後の華(はな)」
- 【特別審査員からの講評】
紫雲出山の春の終わりを思わせる作品で、雨あがりの散り桜が岩にべったりとまとわりついて岩も濡れていることから、黒色のコントラストがきいており、春の儚い終わりのワンシーンを見事に表現した潔さも見事に感じられる作品です。桜が満開のピーク時の紫雲出山も美しいですが、一方でこういった美しさもあることを感じてほしい作品です。
[特別審査員:辰野 清]
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- 中野 豊廣 (香川県三豊市)「畝雲」
- 【特別審査員からの講評】
父母ヶ浜の気象状況によって生まれた風景で、波状型の雲が空に流れていて、それが魅力的な作品です。砂浜の砂紋が雲と同じような対比関係にあり、造芸的に面白い作品です。構成は空がメインですが、地上も意識して構図に入れているので綺麗なバランスで撮影されています。[特別審査員:辰野 清]
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- 眞鍋 勝一 (香川県三豊市)「天空のアート」
- 【特別審査員からの講評】
父母ヶ浜のとても心地よい空間を感じられる作品です。ここでは夏の季節を連想させる入道雲のような雲を海原の向こうにポツンとポイントで入れることで、海の広さ、反射の鮮明な心地よさ、色々な要素を上下対称なシンメトリーでとらえています。見た瞬間に心地よさを感じる写真なので、とてもシンプルな雲だけの写真ですが、印象に残りました。
[特別審査員:辰野 清]
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- 黒渕 清美 (香川県仲多度郡) 「桜の園」
- 【特別審査員からの講評】
スナップ的な写真になりますが、人物が入ると観光色が強くなりますが、ここでは紫雲出山の看板を構図に入れたことにより、ここまで一生懸命歩いてきた人たちが気持ちよさそうに風景を眺めているという、見た瞬間にこの観光地の本来一番感じてほしい気持ちが伝わる作品だと思います。写真に入っている人たちの気持ちが伝わったので、選ばせていただきました。
[特別審査員:辰野 清]
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- 塩崎 信好 (愛媛県新居浜市) 「春爛漫」
- 【特別審査員からの講評】
これも地元では有名な公園(不動の滝カントリーパーク)ですが、ちょうど桜と手前のピンク色の花、背景の新緑とそれらの三者が季節的に見事に合って、とてもカラフルな勢いのある写真が撮れています。そこにポイントとして鯉のぼりが入ることにより季節の移り変わりを感じさせながら、きれいなバランスで撮影された作品だと思います。
[特別審査員:辰野 清]
佳作
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- 篠原 政雄 (香川県三豊市) 「雲海踊る」
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- 上杉 孝徹 (香川県観音寺市)「朝日差す山頂の桜」
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- 大西 弘行(香川県仲多度郡)「アンパンマン列車が行く」
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- 田渕 克也(香川県丸亀市)「エンジェルラダーの輝き」
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- 真木 隆司 (愛媛県四国中央市)「さくらいろ」
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- 渡邊 雅春 (香川県仲多度郡) 「愛の表現」
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- 山本 善紀 (山口県光市) 「桜花清水」
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- 石川 文則 (愛媛県新居浜市)「空中に舞う」
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- 松永 芳基 (香川県仲多度郡)「鼓動」
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- 谷口 浩之(香川県高松市)「桜の滝登り!!」
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- 小泉 秀城 (香川県綾歌郡) 「照らされて」
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- 山本 明宏 (香川県丸亀市)「真夏の夕なぎ」
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- 石角 尚義 (香川県三豊市)「彼岸花咲く宝山湖畔」
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- 三木 雅也 (香川県観音寺市)「島の守り神」
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- 西森 秀喜 (兵庫県朝来市)「父母浜の波紋」