三豊市フォトコンテスト2023入賞作品
【プリント部門】
最優秀賞
- 眞鍋 勝一(香川県三豊市)「絶景と紫陽花」
- 【審査委員長からの講評】
爽やかな花の彩りと、透明感に溢れる瀬戸内の風景が組み合わさり、なんて気持ちがよいのでしょう。紫陽花咲く紫雲出山の風景は、四季の移ろいを伝える豊かな自然風景のひとつではないかと思います。眞鍋さんの丁寧な被写体探しと巧みな技術が相まっての作品ですが、てらいなく写されていることで、素直に鑑賞者の心に響いてきます。
優秀賞
- 大池 孝志(香川県仲多度郡)「離島の楽園」
- 【審査委員長からの講評】
丹精込めてお世話する、地元の人によって生み出されている花の風景です。青系統の花色の海との調和がなんとも美しく、作品タイトルにもあるように、楽園と呼ぶにふさわしい世界だと思います。大池さんは天候や光をしっかり読み、奥行き感を誘い出す撮影位置とレンズの選択は適切で素晴らしいです。 - 斎藤 孝子(岡山県岡山市)「茶摘日和」
- 【審査委員長からの講評】
「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る」ではじまる、唱歌「茶摘み」の歌詞が自然と浮かんでくる作品です。瑞々しい色の茶畑と、茜たすきの衣装を纏う人々の並びも美しく、ほのぼのとした風景に誘われました。お茶の産地である三豊市の魅力を伝えてくれました。
観光特別賞
- 林 和彦(香川県木田郡)「春の島時間」
- 【審査委員長からの講評】
うららかな春の陽気に包まれ、志々島のお花畑から見える集落と港は穏やかです。ベンチに座るふたりの後ろ姿はよいアクセントになっていますし、その横には花を咲かせる桜の若木があります。5年後、10年後、桜の木が成長した風景を想像しますと、また楽しみが膨らみますね。
入選
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- 長谷 由美(愛媛県松山市)「煌めく朝」
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【審査委員長からの講評】
桜花咲く、紫雲出山の風景です。眩い太陽をバックにシルエット描写となるよう明暗のメリハリを強調しています。イメージを追求する色合いで、肉眼で見た風景とは異なりますが、写真ならではのドラマチックな仕上がりで、印象的な風景の世界を届けました。
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- 箸方 陽子(香川県仲多度郡)「晩秋」
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【審査委員長からの講評】
薬師院の大イチョウは落葉し、光に照らされた境内はいっそう秋色に輝いています。見事な晩秋の装いを撮影されていますが、箸方さんの作品の魅力は、縁側のご婦人と対角に置かれたシルバーカーの程よい距離間と同一の向きにあり、心が和んでくるのです。
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- 吉川 航太(愛媛県西条市)「老樹の神」
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【審査委員長からの講評】
樹齢1200年、志々島の大楠の生命感が伝わってくる作品です。吉川さんはこの楠の木の前でしばし佇み、どう表現すべきか、いろいろ考えたことでしょう。画面いっぱいに太い幹が広がり、太陽の輝きを取り入れて、躍動感に溢れる姿で届けてくれました。
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- 長尾 英恭(香川県丸亀市)「光の案内人」
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【審査委員長からの講評】
光のグラデーションが実に美しく、作品プリントは惚れ惚れします。海面に真っ直ぐ伸びる太陽の輝きと、防波堤灯台を重ね合わせ、画面に揺るぎない軸を生み出しました。悠久の時を刻む、光と風と、海の風景を、長尾さんはしっかり向き合いました。
佳作
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- 石角 尚義(香川県三豊市)「春光のカントリーパーク」
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- 田渕 克也(香川県丸亀市)「紅に染まる」
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- 山本 澄夫(香川県丸亀市)「音と光に導かれて」
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- 金安 仁美(香川県木田郡)「発見!瀬戸の絶景」
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- 松永 芳基(香川県仲多度郡)「共に誓う」
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- 高橋 弘(香川県丸亀市)「湖畔に咲く」
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- 篠原 政雄(香川県三豊市)「紅の絨毯」
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- 楠本 毅(香川県丸亀市)「春景」
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- 大矢根 島武(香川県木田郡)絶景「鴨の越夕景」
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- 三好 英運(香川県綾歌郡)「晩秋」
受賞された方以外で、福田健太郎さんの最終審査まで残った作品は、当局まで電話にてお問い合わせいただければ個別にお伝えできます。